こんにちは!りんご(Instagram @lingo1003020)です。
もくじ
多頭飼いのメリット
なんといっても「楽しい」!
1匹だと人間VS猫というコミュニケーション通路が1本なのに対し、2匹だと人間VS猫、人間VS猫たちという2本の通路が開通するといいましょうか。
人間の兄弟でもそうですよね。
親に対して兄弟で結束してモノ申したり、ときには兄弟からサプライズを仕掛けたり…
多頭飼育の最大の楽しみはここだと思います。
あと、1匹のときよりも猫に囲まれている感が強いのも何気に幸せ(笑)
とくに冬の寒い時期に昼寝していたら、みんな集まってきたなんてことがあると幸福度倍増です!
多頭飼いのデメリット
まず、お金と手間がかかります!気を使います!
最悪、先住猫ちゃんがストレスで具合が悪くなってしまうこともあります。(のちほど我が家の失敗例をお伝えします…)
トイレを多数設置しないといけないし、フードだって倍とは言いませんが負担になります。
先日猫飼いのコストについてお伝えしましたが、とくにかかるのは医療費。
どこまで医療を受けさせるかは家庭により異なると思いますが、不妊化手術、ワクチン、病気やケガの対応…単純に2匹いれば倍の医療費がかかります。
さらに、頭数が多いほどスペースも必要になります。
あとは、猫たちのメンタルという面ではやはり1匹のときよりもそれぞれについてかまってやる時間は少なくなってしまうこともあり、神経質な子や女王様気質の猫ちゃんだと多頭飼育がストレスになってしまうこともデメリットと言えるかもしれません。
多頭飼いを始める際に準備すべきアイテム・工夫
わたしは地域猫のボランティアに参加しているのですが、そこでお世話になっている獣医さんに聞いた多頭飼育のコツ、新しい猫ちゃんの慣らし方を聞いたのでご紹介します。
ポイントは「古株の子ファースト」です!
慣らす期間は?
まず、いきなり新しい子と古株の子と対面させるのは絶対NGです!
新しい子はケージあるいは別室にこもってもらい数日過ごします
この間、古株の子には何事もなかったかのようにしましょう。
<新しいおうちにきて1~2週間後>
新参者の使っている毛布など、匂いのついたものを古株の子の鼻先へ。
匂いで「他人がいる」ことを理解してもらいます。
<約3週間後>
そこで古株の子に抵抗する気配がなければさらなるステップへ。
新しい子はケージに入れたままで、古株の子に新しい子を紹介しましょう。
このとき無理強いすると大きなストレスになるため、古株の子が嫌がったり、新参者がシャーシャー言って不適切な状態になったら即中断します。
これを慣れるまで繰り返します。
<だいたい1か月後>
お互いに抵抗がなくなったら、ケージから出して対面のタイミングです。
が、このときも優先すべきは「古株の子」!
新参者が飛びついたり、手を出したりしてきたら即対面を終了させましょう。
ここまですると、だいたい1か月くらいかかります。
では次に必要なものをまとめますね。
①ケージ・毛布やシーツなど覆うもの
ケージに入れるのは新参者の猫です!
新しい子をケージに入れ、できれば1部屋をその子のために用意しましょう。
おうちに来てから1~2週間ほどは、ケージに入れて、落ち着けるよう目隠しとしてシーツやカーテンをかけてあげましょう。
そうして部屋の扉を閉めてあたかも何もないよと古株の子に示してあげることも必要です。
②新しい子用のトイレ
ケージで過ごしてもらうためには、新しい子専用のトイレも欠かせません。
多頭飼育の場合はできればトイレの数は頭数+1と言われているので、あとでこのトイレは共用にすることも可能です。
ケージ内でもおすすめはシステムトイレですが、どうしてもシステムトイレの砂が嫌いな子もいるので、様子を見てあげてください。
③おやつ、おもちゃなど仲良く過ごすためのグッズ
一緒に美味しいものを食べるとなごむのは、人も猫も一緒です。
けれども、このときも古株の子ファーストが大事!
やっぱり手から与えている感覚の「ちゅーる」は最強アイテムです。
ちなみに我が家のあんもなーず。
彼らはとても大らかで、最強の兄弟という組み合わせのため、メンタルも安定していたのでしょう。
5年前になつめが来てから1か月ほどですんなり、慣れてました。
なつめがあんもなのことをすぐ大好きになったので、びっくりするほどにスムーズでした。(なつめの保護主さんもこの様子を見てびっくりされてましたよ!)
多頭飼育失敗例
最終的には仲良くなれたのですが、わたしが焦ってあんもなたちに新しい子と対面させたり、一緒に過ごさせてしまったために、失敗したこともありました。
我が家で預かりをした子猫との相性が悪く、一時期「吐き戻し」してしまっていたのです。
まずあんこがよく吐くようになり、その後もなかという感じで続き、2週間ほど2匹にかわいそうな思いをさせてしまいました。
子猫ならではの好奇心で成猫に飛びつかれるのは、迷惑でしかなかったのでしょう。
わたしもすぐ止めて、新参者の子猫をケージに入れてしまえばよかったのですが、様子見をしてしまったため、あんもなにかわいそうなことをしてしまいました。
ただ、だんだんとおやつをあんもなーず優先で、わざと子猫に見せびらかすようにあげたり、あんもな優先で遊んであげたりしたことで、慣れてきた3匹。
里親さんが見つかって旅立つころ…新しい子が来て3か月過ぎるころには、すっかり、子猫の面倒を見るまでになっていました!
あんもなのような懐の広い子、特に男の子は新しい猫を受け入れる可能性は高いといいます。
けれども、それに甘えて急いで新参者と会わせるのはとても危険だと思った体験でした。
<余談>
なつめは、人間を味方にする前にあんこ・もなかという強い猫の味方を手に入れたこともあり、人間嫌いはどうしても治りません。(現在進行形)
「最初に人に慣らしてやってから、あんもなに慣らすようにしていった方が人慣れしたかも」と言われましたが、まあいいんです。猫らがしあわせなら、家庭内野良猫しててもいいんです…!
どうしても多頭飼育に向かない子がいることも事実
獣医さんによると相性が悪いのが、一番はシニア猫×子猫。
あとは女子×女子も難しいのだとか。
実例になりますが、実家のきなり(13才女子)×鯛ちゃん(2才男子)。
きなりは、2年、3年経っても新参者の鯛ちゃんをあまり好みません💦
きなりは13才、鯛ちゃんは2歳という年齢差も大きいのですが、加えて鯛ちゃんもきなりも子猫時代に母とはぐれた猫たちです。
猫同士のコミュニケーションを知らない者同士なので、コミュニケーションの取り方を知らないのでしょう。
鯛ちゃんが飛びついてはきなりが怒る、を繰り返して2年が経ってしまいました。
それでも、最初のころよりは慣れてきたのですが…それでもなるべく鉢合わせしないよう、家の中で気を使っています^^;
救済措置として、鯛ちゃんが入れない「きなり専用の部屋」をつくることで平和が保たれてる状態です💦
実家にはもう1匹、弟の飼っていた猫リリーちゃんという女子がいるのですが、彼女ときなりの組み合わせはもう、絶望的です^^;
きなりも、リリィちゃんも女子。
女王様気質のきなりと、良妻賢母タイプのリリィちゃんですが、どうしてもきなりのシャーシャーが止まらなかったため、いまでは母屋と離れという別居状態になりました💦
ケージを用意してゆっくりと慣らしてやればよかったのかもしれません。
けれども、実家にまかせて新しい猫との会わせ方も知らない両親が適当にやってしまったのが悪かったのかもしれません。
けれども、わたしはきなりの女王様気質はかなりうまくいかなかった要因ではないかと思ってます。
このように、相性の悪い子同士の複数飼いにはどうしてもスペースが必要になります。そのため、ワンルームや少ない部屋数で、相性の悪い猫を飼うのは難しいかもしれません。
女王様気質の女子がいる場合、そしてスペースがない場合の多頭飼育にはぜひご注意いただきたいと思います。
経験者は語る「それでも2匹、3匹の複数飼いって最高」!
あんもなは兄弟セットでもらってきた猫だったせいもあるのでしょう。
最初から大騒ぎすることもなく、わたしたち飼い主が仕事で日中いない間も退屈することなく2匹で待っていられることもあり、精神的に安定している感じでした。
そんな土台があるところに、気難しい女王様気質のなつめでもすんなりと仲間入りできたのだと思ってます。
1匹飼いより断然2匹。
そして2匹より3匹一緒に暮らすと、2匹のときには気づかなかった性格や、やっぱり兄弟の結束の強さというのがわかります。3匹いることで、より個性を知ることもできました。
実家の両親も、たとえあまり仲がよくないとはいえ個性の異なる3匹の話をするときはとてもうれしそうです。
「お金や手間暇はかかっても3匹と一緒に暮らせて毎日しあわせだなー」というのが、実際3匹と5年以上暮らしてみた感想です。
この記事が猫の多頭飼育を迷っている方のご参考になればうれしいです。
本日もお読みいただきありがとうございました✨
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